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K/hコンセプト

敷地状況への呼応関係
  現況敷地に於いて、大きく以下の3つの特色が考えられる。
(1)既存大木
(2)敷地脇を流れる川
(3)遠望の山並
  良好なこれらの敷地状況に呼応するように、全体配置及び諸室群の配置計画が決定される。それぞれの部屋は常に形容されるべきテーマを持ち、敷地状況に呼応することにより様々な空間的特性が与えられる。例えば、現存する『大木』に抱かれるようにリビングルーム及びテラスは配置され、求心的な落ち着いた静的風景を構築する。そして、2階個室群の横連窓を枠取りとして見えてくる『大木』や、見下ろすかたちで見えてくる『川の流れ』は、家族の親和性を深める家族共有の風景となる。また、敷地を囲う様に存在する『遠望の山並』も、外部からのプライバシー保護の為に設えた「目隠しスクリーン」越しに和室や浴室に眺望として取り込まれる。

空間の接続性
  上記、様々なヴァリエーションを持つ多様化した諸室群に対し、それらを繋ぐ廊下や階段を単に移動する為の通過空間だけに留まることなく、様々な性格や役割を与える。
ファミリーコーナーや廊下に設えられた書庫やベンチといったものは、生活に於ける楽しみを与えるだけでなく、個室を密室化しない為の家族の「パブリックスペース」への積極的参加となり、個室から溢れた『コト』(家族間の会話や共同作業等)や『モノ』(個々人の趣味、嗜好等)の表出が家を活性化することを意図している。


 光、風の通り道
  建築形状をよりリニアな形態とすることにより、自然光の多面的な取り入れを可能とし、日中を通して明るい内部空間を実現する。同時に、室間の高低差を生かした建物全体の風の通り道を設ける。

K/h外観1
K/h外観2
K/h外観3
K/h外観4
K/hテラス
K/h階段1
K/h階段2
K/hダイニング1
K/hダイニング2
K/h子ども室