愛知県 住宅[コートハウス]

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M/hコンセプト1
M/hコンセプト2

人間の一生は悲劇と喜劇の取り合わせです。私たちの身のまわりにあるデザインや形あるものは、この悲喜こもごもの日々を伴奏する音楽なのです。家具、布、色のスキーム、建物は、人間の悲しみや喜びに自然に寄り添えるよう、適切で誠実につくられたものであるべきです。

アルヴァ・アールト

 
 
 室の重層性と屋根架構
様々な諸室に適切で個別的なヴォリュームを与えることを目的として室を重ね、そして屋根を架けていく。
具体的には敷地内レベル差を有効に吸収すべく、駐車スペース上部および天井高さを要しないキッチンや倉庫上部に子供室を重ねていき、スキップ状に室が連なる。家族が集うリビングダイニングには十分な天井高さが確保されるよう大きな屋根が架けられ、結果、外観においては山並みのような屋根形が与えられ、近隣の風景に溶け込む単位として立ち現れる。また屋根の一部にはトップライトおよびハイサイドライトを設け、建物全体を光で満たし、重力効果に依る風の流れを生む通り道とした。
 
外部との接続性
の室からも外部と繋がるようコートやテラス、バルコニーなどを挿入する。室の開口はこうした外部空間に対して開かれ、多様な光や風景の取り込みを行うとともに、コートなどの外部空間はヴァッファーとして機能することで、プライバシーは確保され、内部空間の延長空間としアクティビティを伴い開かれている。
 
シークエンス
ふたつの階段を設置することで回遊性をもつ空間形成をはかる。平面形状はシンプルな矩形形状としているが、空間体験にあっては帯状に連なるシークエンスによって諸室は展開し、外部空間との連関性の強弱のある「場」のコントラストを伴いながら様々な居場所が与えられる。
 
建築は(住宅建築は)生活が営まれるその背景に徹さなければならない。ここでは生活者の日常、すなわちここで営まれていく生活に寄り添い、やがて記憶として刻印されてゆく背景としての建築を目指す。そしてそうした背景としての建築にはニュートラルさとは異なる人生の機微に応答する空間の多様性と質の強度こそが求められられるだろう。

M/h愛知外観1
M/h愛知外観2
M/h愛知コート
M/h愛知リビング
M/h愛知玄関
M/h愛知階段
M/h愛知2階通路
M/h愛知ユーティリティ
M/h愛知子ども室