![YDCKコンセプト1](../_src/62603826/ydcka_20220108161326306.jpg?v=1643269450074)
![YDCKコンセプト2](../_src/62830598/ydck4.jpg?v=1643269450074)
本建築はロードサイドに全国展開する紳士服量販店(その後スーパーとして改装)から歯科診療所へのコンバージョン(用途変更を伴う転用)である。
コンバージョンに依る社会資源としての有効利用、あるいは環境問題に対するひとつの応答性、そして何より建設に係る費用を最小化するという経済的優位性を享受することを目的とし計画は進められた。
コンバージョンにおいては「すでにここにある」すべての与件を肯定的に受け入れ、評価し、やがて生まれてくる空間へと新たな解釈を与えながら現出させることが主題となる。具体的には、物販店の有する内部ボリュームの大きさを「森」をモティーフとしたコンセプトとして運用し、大屋根上の空地を外部空間として見立てることで2階個室診療室への良好な外部環境を与えることなどがこれに該当する。
「遊び空間」と呼応された待合ゾーンには、音楽室、乳児のためのスペース、コンサルコーナーなどを点在し、それら諸室は「樹木をモティーフとした壁(樹木壁)」により緩やかな境界が形成される。それぞれの活動様態が樹木越しに重なり、波紋を与え合い、賑わいが生まれることが目指された。
また「こどものための空間」として、抽象と具象の表出の着地点は常に模索されてきた。具象的に表現し過ぎることにより、こどものイメージの拡張を制限してはならない。こどもの想像性を個々人に委ね、自由な想像を許容することを目指して、表出される形象は単純化することとなった。形象は単純化するが、単一なワンルーム空間に様々な環境の分布を与え、「くぐり」「のぼり」「すべり」「わたる」など、こどもたちの多様かつ初源的活動様態の発現を目指して考えていたことは、すべて自然を参照体とするものだった。
![YDCK外観](../_src/62603788/ydck1_20220108160616915.jpg?v=1643269450074)
![YDCK待合室1](../_src/62603794/ydck5_20220108160658510.jpg?v=1643269450074)
![YDCK待合室2](../_src/62603796/ydck6_20220108160715713.jpg?v=1643269450074)
![YDCK待合室3](../_src/62603800/ydck10_20220108160740607.jpg?v=1643269450074)
![YDCK通路](../_src/62603804/ydck14_20220108160812545.jpg?v=1643269450074)
![YDCK遊戯室](../_src/62603810/ydck19_20220108160854690.jpg?v=1643269450074)
![YDCK待合室4](../_src/62603812/ydck22_20220108160922722.jpg?v=1643269450074)
![YDCK診察室1](../_src/62603814/ydck25_20220108160942450.jpg?v=1643269450074)
![YDCK診察室2](../_src/62603816/ydck26_20220108160956720.jpg?v=1643269450074)
![YDCK受付大人](../_src/62603818/ydck27_20220108161008367.jpg?v=1643269450074)
![YDCK診察室大人](../_src/62603822/ydck28_20220108161024470.jpg?v=1643269450074)