道の駅北郷施設整備事業設計デザイン

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DSCコンセプト

ふたつの円弧により形成される屋根形による稜線は背景の山並みと呼応し、同調的対話関係をつくる。
 
特産となる飫肥杉に依る架構によって包まれた内部空間の豊かさは外部においては強いメッセージ性を発したシンボリックのある姿形となり、円弧を素形として生まれる建築空間は円弧が本来持つ求心性や拡散性といった特性を「集う」「広がり」など様々なメッセージとして含意しながら地域の人々にとって親しみを伴う愛着を生み、どこにもないこの場所に建つ建築としての誇りを持つものとしなければならない。
諸室を壁で区画するのではなく、原則的にすべての諸室を一室空間(ワンルーム)配置とすることで流動性が与えられ、円弧状の平面形の効果と共に、街路を散策するような楽しみが生まれる。
諸室でのアクティビティ(活動様態)が街路へ積極的に開かれるようにして賑わいが増幅され、かつ互いの活動を刺激し合い活動が豊かにそして深まっていくことを期待している。
 
一室空間であっても、諸室が単一な空間となるのではなく、諸室にとって適正な空間特性(容積や天井の高さ、外部との繋がり方などの特性)が与えられ、多様な空間の集積としての楽しみを訪問者に与えるだろう。

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