伊豆の国市伝統芸能会館設計競技

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ITHコンセプト

小路/広小路
あやめ小路を敷地内に引き込む。その巾は徐々に広がり「広小路」としての賑わいを形成し、その賑わいの発現するその場所を「広場」と呼応する。賑わいとは広場(広小路)に数珠つなぎに連なる「屋外展示スペース(「はれ」の日の屋台)」「ギャラリースペース」「観光情報コーナー」「ホワイエ」「野外劇場」で行われる活動様態をいい、さらにその先に「あやめ御前供養塔」や「源氏山」に向かう良好な散策路となっていく。
広場(広小路)の一部にはトップライトを有する大屋根を架けることで、雨天などからの影響を最小化し通年利用を可能とすると共に、広場に面するホワイエや観光情報コーナーなどの諸室と関連性の強い活動(たとえばホールに連続する「ホワイエ」で行われる芸能関連イベントや「観光情報コーナー」の拡張域としてのまちづくり活動の案内など)が多様に展開される舞台となる。
 
市民のためのホール
長年培われてきた文化、芸能の継承の舞台となるホールは「開かれる」ことが望ましい。
ホールに面した三面を敷地状況より(近接した建物への視線などを考慮しながら)、開口部の最大化を計り、「外部で演じ、あるいは鑑賞している様態」へ近似することを目的とする。風景(源氏山)および自然光、風などの取り込みはホールのまわり三方向に設置するバッファーゾーン(緩衝帯)を経由し行われ、上演目の有する適切性に依りバッファーゾーンが調整弁として取り込みの程度と取り込む質(自然光や風の量)などを選び取る可変性を有し、演目ごとに多様な表情を与えるだろう。

ITH模型写真1
ITH模型写真2
ITHスケッチ1
ITHスケッチ2
ITHスケッチ3